9/27Eテレにて能<綾鼓>放映

9/27(日)21:00より、NHK Eテレにて、金剛流の能<綾鼓>が放映されます。

■NHK古典芸能への招待
http://www.nhk.or.jp/koten/invite/

当曲は世阿弥作<恋の重荷>とほぼ同じプロットをもつ室町期の名作能です。

あらすじは、高貴な女御を一目見て恋に落ちた、卑しく貧しい庭掃き老人の
かなわぬ恋の物語です。

老人はある日庭先で偶然見かけた女御に、身分を超えた許されぬ恋心をいだきます。
このことを伝え聞いた若く美しい貴婦人は、老人をいたぶろうといたずら心を
起こしました。
「この鼓をおまえが打って、もしもきれいに音が鳴ったなら一度会ってもいいわよ」
と伝言します。

老人は喜びに打ち震え、渡された鼓を懸命に打ち続けるのです。
2度・3度、50回、100回、300回……。
打てども、打てども、鼓はなりません。
それもそのはず、鼓の皮は、綾で織られた「決して鳴るはずのない楽器」。
老人はついに絶望して、池に入水してむなしくなってしまいました……。

卑しい老人と、若く美しく高貴な女性との、悲恋の物語。
いたって現代的なテーマをもつため、三島由紀夫が
「近代能楽集」の中で、小説にし、さらに舞台化されたことでも有名です。
http://blog.funabenkei.daa.jp/?eid=433290

人間の内奥を鋭くえぐる名作能。ぜひ一度ご覧になってください。
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